ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-01-02

赤と青、動脈と静脈。D抗原陰性的男と女の外科的関係性

a.m.s.恵比寿プレイスです。

新年ですがブログは通常運転ですよ。

このネイル、なんか床屋さんみたいな静脈と動脈、赤鉛筆と青鉛筆、プラスとマイナス、男と女みたいな対比される関係に見える。


洋服に例えると、男は年を取るとヴィンテージになるのに、女は古着になる。っていう話を聞いたことがあって、これは悔しいけどあたってるよね。がんばって新品に似せたって所詮古着なわけだから、いかに新品に近いか、という勝負は割が良くないようにも思われる。いっそのこと、安土桃山時代の端切れでございますみたいな古い方に詐称した方が良い気もする。とは言ってもさ、ある程度状態の良い端切れじゃないとただのボロになっちゃうでしょ。それも困るしなあ。というわけで、最近腕立て伏せをやってんのよ。まだ1回もできないんだけどさ、どういうこと?

女も30を過ぎるとってまあはっちゃんは妙齢の美女だから20代なんだけど、あたし解説者マサ子なんか寄せては返す寄る年波37歳になっちゃってね、そうすると、太るという行為1つとっても「中年太り」という名前がつくわけね。ありがたいことです。ムニャムニャ。若い頃は下っ腹にお肉がつくと思うんだけど、何か上っ腹?ていうか横っ腹ていうか、胃の周りにも肉がつきだして、かといって下っ腹の肉が無くなるわけじゃないから、要は胴回り全体に肉がついて見事な樽型へと変貌を遂げるわけですよ。まあ、樽は100歩譲ってまだ良いと思うのね。困るのは二の腕と背中の肉ね。つまり、よく言うウェディングドレスが似合う年かどうか、ていうのは、肌のくすみとか皺の問題から計測して似合う、似合わない、っていうことを論じているんじゃないよね。あれは、背中のハミ肉が服の上に乗るかどうか、だと思うのね。ていうことを明瞭に自分の体で理解するのね。20代だと、どんなにふくよかでも、「乗る」という現象はないわけで、ですから、古来から先人の親戚の皆様は(背中のハミ肉がドレスに乗るとアレなので)早くお嫁に行っておしまい、という今考えると誠に理にかなった勧告をされていたわけです。会社の隣の席の人妻37歳が、わたし結婚式もう1回したいていうか、どっちかっていうとドレスがもう1階着たい~~☆とか言ってたから、でもだめだよ、わたしら背中の肉がはみ出るから。って言ったら、「いいの。それは見ない。」てえらいポジティブだったよね。1回やった人は強いよね。

最も納得いかないのは「男の背中」ていう言葉があるでしょ?これって、25歳とか30歳とかそういう若い男の背中の事じゃなくて、40歳とか45歳とか妙齢の社会的責任があって、それに伴う収入を生み出す、ある程度脂肪のついた男の背中のことだと思うんだけど、そうだよね?それで、25歳とか30歳の男の背中は何も思わんでも、40歳とか45歳とかの男の背中はあら素敵とかなるんでしょ?これって、社会的責任と収入を除外するとさ、若い男の背中との違いは、「ある程度脂肪がついているか」でしかないじゃん?男の40歳の脂肪ののった背中を「男の背中」として、賞賛するのに、女の40歳の脂肪ののった背中はなぜ「女の背中」として賞賛されないの?女の背中っていう言葉ないよね。たぶんあと30年くらいしたら、そういう言葉も流通すると思うんだけどなあ。

新年から通常運転ていうより新年から通常通り暴走快特だった。ごめんなさい。

それでは。