ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-07-27

富貴栄華 京劇の仮面 中華のランタン

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちわー。このネイルは中華柄に見えるね。世界の工場的中国のイメージではなくて、中華街、ランタン、ドラゴンボート、千客萬来、恭喜発財、京劇、黄色と赤のめでたい伝統的中華のイメージだね。



私解説者マサ子(仮名、37歳)は生まれも育ちも京浜地区、まったくもってインターナそナルな生活はしてないんだけど、人生で2回だけ香港の人と中国の人と飲んだことがある。そのうち1回目、香港の人達は、新婚さんカップルだったのね。いやもう、驚いた。日本人のカップルて、新婚であっても、人前で熱く瞳と瞳を交わして手と手を取り合って見つめあって愛を語る、っていう事はあんまりしないよね。まあせいぜい満員電車の中のカップルの方々のいちゃつきが限度であって、どこかこう、「いかに愛し合う二人であっても世間様の前であまりいちゃいちゃするのはどうかしら・・」みたいな、雰囲気があると思うんだけど、香港の人はアモーレの人、香港はアモーレの国だった。

アモーレの国っていうのは、私の偏見によると、女の人の寝室のバルコニーの下で愛のカンツォーネを歌うシチリアの男の人とか、女は裸でベッドに寝ていて事実婚なんだけど、夫や妻公認の年の離れた恋人が各々夫と妻にいるパリジャンパリジェンヌの方々、とか、そういう西欧ラテン系の国の事なのかと思ってた。少なくとも私は アモーレの国っていうのは 「年の離れた事実婚的自由恋愛を謳歌するパリの恋人」あるいは、「バルコニーの下でオーソレミオを歌うナポリの男の人」的な人達の事である、っていう偏見があったらしく、東アジア圏の人っていうのは、公共の場で熱く瞳と瞳を交わして手と手を取り合って見つめあって愛を語る、っていう事はしないもんだと思い込んでたので、香港の新婚さんが、皆のいる飲み会で、熱く瞳と瞳を交わして手と手を取り合って見つめあって愛を語っているのを見て、香港の人と日本の人は似たような見た目をしているのに、アモーレの文化はここまで違うのか、っていうことに驚いたし、また一方、なるほど確かに、自分の熱い思いを心の中に陰湿に隠し持ったりするよりも、こうやってからっと思いのたけを発露する方がより自然でより健康的でより明るいよな。と感銘を受けたりもする。それに実際、もしかして恋人同士が公共の場でいちゃいちゃすることが「どうかしら。」とされるのって、東アジアだと日本くらいなのかしら。っていう気もしてきた。

しかしまあ話はそれるけど、実際、私の「アモーレの国の人達」に対するステレオタイプと偏見もひどいもんだよね。実際問題、ナポリに行ったって、バルコニーの下で男の人がオーソレミオを歌ってるとも思えないので、これってきっと、日本人は皆忍者である。自衛隊はガンダムを極秘開発している。くらいの偏見なんだろうね。日本人が外国人の方々には、「日本人は皆、家に代々伝わる忍術があって、実は皆今でも忍びのモノなんですよフフフ 自衛隊もあれ・・ おっと。やめておきましょう。」とか言ったら、外国人の方々、なんか一抹の不安を覚えたりするのかしら?まあ、そう考えると隠す文化っていうのも悪くないね。中を開けても実は何にもないのに、いじわるに趣きが出るね。

ちなみに、2回目に中国人の方と飲んだ時は、日本酒「八海山」が 中国語でほとんど 「ハッカイシャン」で、彼らも日本語の「ハッカイサン」を理解するので、ほぼ会話が 「ハッカイシャン カンペイ~!」だった気がする。色々、奥深い中国式ドリンキング・マナーを垣間見れて非常に楽しかった。

それでは。