ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-11-21

眠る蔓と蔦 数字の森 文字の迷宮

a.m.s.恵比寿プレイスです。

このネイルは、蔦があったり蔓が絡んでいたり、十字架があったり、砂漠の植物があったり、糸がからんでもにょもにょしている所は、砂漠で修業を積む修験僧が、煩悩に苦しんで、つい黄色や赤の妄想に絡め取られる様子に違いない。


この糸が絡んだ様子を見て思い出したよ。思い出したくもないのに父さんにもぶたれたことないのに。わたし解説者マサ子(仮名、37歳)はこないだ、決算だったんだよね。もう死ぬかと思った。てか、死ぬとかいっても他に誰がやってくれるわけでもなし、偏差値35の都立最底辺の高校で数学で赤点をお取りになられたこのわたくしのこの頭脳で、スパゲティー状に絡みに絡んだ数字の謎を紐解く必要に迫られた。なんでこの私が。数字に弱いのに。他の人がやればもっと早いのに。ハクション大魔王なのに父さんにもぶた以下割愛。もう~~、なんであたしがやらなきゃいけないの?ほとんどたまたま通りすがったから、としか思えないんだけど、そうだとすると、ほとんど通り魔に刺されたようなもんだから、通り魔からしたら、むしゃくしゃしたから誰でもよかったんです、ってことでこのわたし解説者マサ子(仮名、37歳)に白羽の矢が立ったんだと思う。

しかしね、この数字の迷宮、数字の森。一旦入ったら必ず制限時間内に出て来なくてはならない。スパゲッティーのように絡みに絡み合い、いばら姫が百年眠るお城を覆う蔦のように、纏わりつき這いまわる数字。こうなってくるともう、スパゲッティーっていうより、絹糸を300メートル分くらい、熱湯で30分くらい煮つめて、ぐじゃぐじゃにして、ダマになっちゃったやつを、はい、これ紐解いて。って言われるようなもんなんだけど、でも入り組む迷路が錯綜する数字の迷宮にも必ず出口があり、恐ろしい数の魔物が潜む数字の森にも必ず出口がある。明けない夜はない夜明けの来ない夜はないさああなあたあああにい~~~ 会いたくてえええ~~~ていうか海に沈めえたいいいい~ とか 発狂しながら深夜残業すること丸2日、まあ謎は解明できたんだけど、それから何日か経過した本日。

電卓がどこ行ったかわからなかったよね。探しちゃったもん。電卓。あれだけ苦楽を共にしたのに、もうどこ行っちゃったかわかんないの。あたしも罪な女。もう、終わっちまったら電卓に用はねえんだよ。オマエなんか、行きずりの電卓で、わたしの上を通り過ぎた電卓たちなんだよ。わかったかこの役タタズ。くらいな意識になってたと思います。ごめんなさい。

まあ電卓からしてみたら、役立たずはこっちなんだけどね。

それでは。