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a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2012-12-19

常任理事 ローマとパリ 戦略的マーケティング

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日は私の好きな国旗のネイル。でもよく見ると、どこか特定の国の国旗がかいてあるわけではなくて、空想上の国連会議常任理事国。


ところでさ、私解説者マサ子(仮名、37歳)は最近イタリア語を始めたんだけど、イタリア語って全然人気がないんだそうだ。イタリア語教室で最低5名で講座開催とかいう取り決めがあったりすると、その5人が集まらなくって、講座が開催されないなんて事も多々あるらしい。西欧の言葉で人気があるのは、やっぱりフランス語とスペイン語であって、一番人気がないのがイタリア語なんだそうだ。なんで?確かに、スペイン語はスペイン国内だけでなくて、南米でも通じるから、喋れるようになれば、言葉が通じる人口と国の数も多い。じゃあ、フランス語はどうなの?たしかに、イタリア語はイタリアの国外ではほとんど通じないかもしれないけど、フランスだって、スペインほど多く自国以外にフランス語が通じる国があるわけではないよね?

ウィキペディアによると、フランスの人口は6千5百万、GDPは1兆9,472億ユーロだそうで、一方イタリアの人口はだいたい6千万人くらい、GDPは1兆5,722億ユーロだそうな。あんま違わなくない?じゃあなんで、フランス語はそんなに人気があってイタリア語は全然人気がないのかって言ったら、私はもうこれ、フランスの戦略マーケティング勝ちにしか思えないんだよね。だって、もう、パリとか、どう考えてもおしゃれじゃん。もうパリ左岸。とか言われたら、左岸が何だかわかんないけど、とにかく芸術的でおしゃれだと信じて疑わないし、16区ってどっか知らないけど、なんか素敵。もう、サンジェルマン、とか、カルチェラタン、とか、モンパルナス。とか、もう全然どこの何だかわかんないんだけど、言葉に出すだけで (おおお・・・・ パリ・・。)って 気分になるよね。だいたいが、イタリアに「お」はつけないけど、フランスには尊敬語である「お」がついて、「おフランス」と呼ばれているじゃないの。それにだいたい、マリーアントワネットだし。パンがないならお菓子を食べるんだしマカロンだし。もうパリジェンヌの無造作まとめ髪とか、巻き物使いとか、バレエシューズとか、逐一、(おおお・・・・さすが パリジェンヌ・・) とか思ってこの年まで生きてきている訳で、寝起きの髪でタバコ吸ってボーダーのTシャツ来てスッピンていう現象の私は紛れもない37歳独身中年女なのに、同じことをパリジェンヌがやったらおしゃれな大人の女なわけで、こういった彼我の差を知るにつけ、(おおお・・・シャンゼリゼ・・・パリ、パリジェンヌ・・)ってなるわけじゃん。しかし、なぜこの極東の成れの果て文化果つる生まれも育ちも京浜地区のこの私解説者マサ子(仮名、37歳)ごときが、(パリ・・。)とか口にするだけで、恍惚としてんのかというと、それだけ、フランスやパリが積極的且つ戦略的なマーケティングを国外に対して展開しているていうことじゃないの?<パリはおしゃれである。>と日本人を洗脳し懐柔し宣伝し続け幾年月。このような100年以上に渡る日本人に対する教育の結果、(おおお・・・ パリジェンヌ・・・ 巻物・・・超パネエ)とか思って、ママチャリの籠にはフランスパンを入れたくなるわけだよ。

でだ。翻って、じゃあ、あんた。おい。そうそう、あんた、あんたのことだ。イタリア。イタリア大使館の人、聞いてるか?いや、たぶんイタリア人は日本人を洗脳するとか教育するとか、外国の人にかっこいいと思われたいとか、そういう事に全く興味がないんだろうなーとは思うけど、こうしてる間にも、日本人の心はどんどんパリに奪われていってしまって、パリって言うだけで 日本人女性は(おおおお・・・ オウフ、無造作マトメ髪キタコレ・・・)とか夢見心地になってるわけで、これって、フランスの長年に渡る地道な教育活動の結果じゃん?もうかくなる上は、わたくしたちニッポン人をパリジェンヌの呪縛から解き放つには、東の横綱ミラネーゼさんにお出まし頂く他ない。そして、日本人が(ミラノ・・・)とか心に呟くだけで、涎を垂らすようにさせるのだ。行け!行け行けイタリア人!だけどさ、あたしが行けって言ったところで、命令に従ってくれそうもないし、それに、在日フランス人は8500人くらいで、一方在日イタリア人は2500人くらいらしいから、明らかにマーケティング要員不足だと思うのね。人数負けしてると思うの。てか もしかして、イタリア人、日本のこと、嫌いなの?

それでは。