ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-05-31

ボリショイの道化師 衣装をつけろ 猫のサーカス

a.m.s.恵比寿プレイスです。

今日のネイルはピエロだね。


わたし解説者マサ子(仮名、38歳)の小さい頃はまだ冷戦してたんだよね。冷戦してるっていうと夫婦喧嘩みたいだけど、冷戦も冷戦、冷戦の家元 東西はベルリンの壁で分断され、米国とソ連が冷戦をしていたその冷戦。なので、ロシア連邦っていうのはなくて、今や懐かしい「ソ連」があった。そんで、「ソ連」ていうのは、ベールで包まれた謎の国であってたぶんみんなあんまり親近感はなかったんだと思うけど、なぜかサーカスと言えばソ連だったよね。今みたいなシルクドもんじゃらみたいのじゃなくて、サーカスもサーカス、絵に描いて額縁に入れたような見事なまでのサーカスの家元の披露する、元祖・サーカス芸。つまり、口輪をはめた熊のミーシャ(仮名)が自転車を乗り回し、高下駄を履いてゆらゆらするピエロが円形劇場を歩き回り、オートバイが鉄の球体の内側を爆走し、虎が火の輪っかの中をくぐり超え、金髪の美女が美しく刈り込まれたプードルを引き連れ、バレエダンサーのような鍛え抜かれた肉体の美少年と美少女が空中ブランコでランデブーする。いやもしかしたら、このプログラムのすべてはなかったかもしれないけど、とにもかくにも、ことほど左様に、「わたくしどもが、サーカスと言って想像する出し物、演目のすべて」がそこにあったような気がする。いや、わたし解説者マサ子(仮名、38歳)も昭和の子供の御多分に漏れず子供の頃、「ボリショイサーカス」を見に連れてってもらったんだよね。でも、確かにサーカスの最高峰であるボリショイサーカスの演目は、伝統的なサーカスの演目として、普遍的且つ最高峰なのかもしれないけどさ、当時のボリショイサーカスの変わり種、呼び物の一つに、「猫のサーカス」つーのがあったんだよね。いや他にも猫がサーカスしてるサーカス団もあんのかもしれないけどさ、猫がサーカスすんだぜ?普通しないだろう。何か、猫が一列隊列でぞろぞろ歩いて来んの。そんで、猫が平均台とかしてんの。意味がわからない。あれはいったいなんだったんだろう。夢?動物にサーカスさせることには賛否両論あるかもしれないけど、こと猫に関しては、あんた芸をしろったって、熊や虎じゃあるまいし口輪はめて鞭で叩いたって芸をするもんじゃないでしょ。猫がサーカスのテントの中の円形劇場の舞台を縦列組んで出てきて平均台の上をぞろぞろ歩くって、私の夢か記憶違いか見間違いじゃなかったとしたら、あれ どうやって教え込んだんだろうね。

それでは。