ams

a tokyo based manicurist, hatsuki furutani's salon works from a.m.s. ebisu place in shibuya

2013-09-30

古谷葉月のさよならピエール パリの静物画

a.m.s.恵比寿プレイスです。

こんにちはー。今日は私解説者マサ子(仮名、38歳)のネイルだよー。わたしは はっちゃんの威を借りて はっちゃんのインスタ (http://instagram.com/hatsukifurutani#)をやってんだけどさ、インスタみてると なんつうのかしら センスの良い北欧のおねいさんの方々が センスの良い静物画風のお写真を撮って投稿されていて、その中にとても綺麗な静物画風の写真があったので それを元に換骨奪胎して 静物画風ネイルをやってみたの巻。

ところで今日は自分のネイルだから つーか 自分のネイルじゃなくても 自分語りをしているんだけど 今日は自分のネイルだから特に心置きなく自分語りをするけど、こないだ お休みの日に 昼間の12:00くらいにちょっと用事があったから 出かけたんだよね。そんで、その用事を済ませて まだ明るい内、17:00くらいには 帰宅したのね。そんで、帰宅したら 私解説者マサ子(仮名、38歳)は 誠に遺憾ながら 喫煙者だから タバコを吸おうと思って ベランダに出るために窓を開けて、ベランダにあった物を見て 固まった。人間、予想外の物を発見すると 固まるもんなのね。でも 即物的に危険なものではなかったから、可及的速やかなアクションが必要じゃなかったし 私はしばし 「ビクター犬」みたいな 感じで (はて・・・・?)と 思ったまま 固まって それでも煙草を吸うのは忘れずに ベランダで ビクター犬になったまま タバコを吸っていた。

私の家のベランダには、そもそも 鉢植えのオリーブが1本と、サボテン1鉢と、モンステラが1鉢あるんだけど、その時 私がなぜ ビクター犬になったまま 固まってしまったかというと、モンステラの脇に それはそれは綺麗な 白いガラスの鉢に入った ポトスが 並べて置いてあったからなのね。

 はて。あたし、ポトス持ってないし。てか あたし11Fに住んでるし。てか あたし誰にも鍵預けてないし。てか、隣のベランダからもあたしのベランダには入ってこれないし。てか、全然強風の日じゃなかったから どっかから ポトスが飛んでくる訳ないし。てか だいたいが ガラスに入ったポトスが強風にあおられて どっかから私のベランダに飛んできたら、土が散乱して、鉢が横倒しになって、ガラスが割れて、ベランダがとっても汚れているはずだけど ベランダ綺麗だし、ポトスもちんまりと白い陶器に美しく収まったまま整然とモンステラの脇に 並んでいる。

はて?

誰かなー。

まあさ 私がいない間に誰かが玄関から侵入して ポトスを置いた。っていう風には 考えたくないし、それに特に物も盗まれていないようだし それならばましてや 「玄関から侵入してベランダにポトスを置くだけの犯罪」ていうのは ないわけで、でも かといって 繰り返すけど私11Fに住んでるわけだから ベランダ側から 侵入してポトスを置いていくっていうのも ありえないんだよね。

どなたさんでー?

というわけで 管理会社に すみません なんか 家に帰ったら ポトスが置いてあったんですけどー とかいう 犯罪の香りがするのかそうでないのか よくわからない曖昧の家元のような 相手も誠に応対に困る 電話をしたら 管理会社の人も 電話の向こうで ビクター犬になっていたのがわかったけど、それでも このポトスあたしのじゃないし。結局何日かしてわかったのは、最近 私の隣の部屋に住んでいたフランス人(仮名、ピエール)が 引っ越したんだけど、ピエール(仮名) が引っ越しの最終日に お隣さんのヨシミで何度か会話を交わしたことのある私解説者マサ子(仮名、38歳)に  ポトスを置き土産で置いて行ったという事で、隣のベランダのせまい柵の間から にゅーっと手を伸ばして 私のベランダにポトスを置いてったってことだったんだよね。たぶん、私が在宅だったら ぴんぽーん。とピンポンを押して 「マダーム、パリジャンの僕はパリに帰りますので 良ければ このポトスを友情の証にマダムが育ててくれませんかS'il vous plait?」とかいうことで 手渡しできたんだろうけど あたしが どっかでかけちゃったから 私のベランダににゅーっとポトスを押し込んだらしい。メモでも つけてくれりゃあ 驚かなかったのにピエール。あんたがパリの人かどうかも知らないし 今となってはお礼を伝えるすべもないけど その節は誠にメルシーでございました。

それでは。